使用を終えた新品パソコンのうち、何割くらいが中古パソコンになると思いますか？
もちろん、新しくて性能の高いものは、中古パソコン市場でも人気です。 値段は高いけれども。
では逆に、かなり古くて性能の低いものはどうでしょう。最新のソフトは動かないし、見れないWebサイトも多いかもしれない。
機械が汚れていたり、すぐ壊れるんじゃないかと心配になって、だれも買おうとしませんよね。
つまり商品価値は全くありません。
私の経営する「あるく」では、再生パソコン製造事業を開始するにあたって、関係業者とネットワークを組んで、業務用パソコンのサプライチェーンを構築しました。
わかりやすくいうと、官公庁や学校で数年使用されていたパソコンは、一般用と比べてたいへん丈夫なのが特長ですから、そのなかでも、現在の使用に耐えうる性能の機体を検査し整備する。クリーニングも独自の技術で徹底して、再生パソコンとして世の中に送り出しています。
「もう10年働けますように」との願いを込めて。
独自に編んだ選別基準をあてはめると、再生パソコンになりうるのは全体の1割に過ぎません。他の中古パソコン業者に聞いてみても、せいぜい 2割。
残りの8-9割は、商品価値がない（いわゆる）廃棄物になってしまいます。これを資源としてリサイクルすることも当団体の重要な仕事ではありますが、くわしくは機会をあらためます。
一方、国内においては、貧困家庭が増えているとの報道がめだつようになりましたね。特に、子どもの貧困が6人に1人という数字には驚かされます。
所得格差は徐々に広がっており、ひとり親家庭など特定の要因がなくとも、生活の苦しい人や家庭が増えていると実感しています。
ちょっと前に、子育て支援のNPOを主宰している知人と話をしていて、パソコンを勉強したいというシングルマザーから、よく相談を受けると言われました。
パソコンに触らなくなって、数年以上になる。
スマホがあれば、日常の用には足りるけれども、仕事を探そうとすると、パソコンを使えないというわけにはいかないよね。だから勉強したい。
そこでパソコンを買わないとな...と家電量販店に行ってみたけど、とても高くて買えない。しかも書いてある説明もよくわからない。
家計がラクじゃないかもしれないのに、躊躇してしまいますよね。
そもそもほとんどの人々にとって、最先端のパソコンの性能は必要ありません。
特に初心者をはじめパソコンに負担の大きな特定の作業（高度な動画編集作業など）を除いては、基本的な操作のできるパソコンで十分です。
そこで、「あるく」が取り扱っている再生パソコンよりも、ランクは下がるけれども、もっと安価な再生パソコンを、入門用として提供するってのはどうだろう。
当機構が提供する再生パソコンの新ブランド「りぼんPC」。
仕事や学業のためにパソコンが必要だけれども、生計を考えると高い新品には手が届かない人々のために、必要な性能と低価格を両立した再生パソコンを提供するためにオープンいたしました。
特長の一部は下記のとおりですが、さらにくわしくは、再生パソコンの「りぼんPC」をご一読ください。
1. ずっと使い続けられるように、専門技術者が整備
店名の「りぼんPC」とは「Reborn-PC」つまり生まれ変わったパソコンのことです。1万台以上の整備経験がベースとなっています。
2. １年動作保証と8日間返金対応が信頼のあかし
品質に自信があるから、中古パソコンでは最長クラスの「1年動作保証」。万一、不具合が発生したら、「修理」ではなく、安定した「代替え機（同等以上）」への交換が優先。
3. もっと安定してサクサク操作するためのオプションも
高速化のほか、耐久性、省電力、静音性などにも優れている新型の記憶装置「SSD」。パソコンの寿命自体も数年以上長くなるオプションも用意しています。
実は、コスト削減のため、「あるく」の製造基準、検査基準等を支障のない範囲で省略して工程を新しく編みました。そのための専任技術者チームの育成も開始しています。
製造コストを考えるとラクじゃありません(^^;ので、購入者を「仕事や学業のために必要だけれども、生計を考えると高い新品には手が届かない人々」に限っています。
そのため、申込み時に、使用者と職業、生計が厳しい理由（ノーコメントも可）を簡単に記入していただくことにしていますが、もっとハードルの低い方法があれば、ぜひ教えてください。
また、ご購入希望の方がいらっしゃれば、分割払いなどお支払いの相談も歓迎します。ぜひお声がけください。
（倖田 暁水）